オリンピックのエンブレム

東京オリンピックのエンブレムデザインの最終候補案が公表されました。応募された15,000近い案の中から選ばれた4案です。いいですね。とても新鮮な印象を持ちました。インパクトもあります。どれが選ばれても、最初のあのエンブレムよりずっと素晴らしいものになると思います。
これで本当にいいものを作るにはどうしたらいいのかが分かったはずです。既得権益の中にいる連中が自分たちのテリトリーの内側でいいようにやっていても、そこそこのものはできるでしょうが、結局のところそこまでなんですよ。
ではなんでそのようなことがまかり通ってしまうのかというと、「本当にいいものを作ろう、本当にいいオリンピックをやろう」と誰も思っていないからなんですよ。そこそこのものができればいいとしか思っていないのですね。めんどくさいし、楽したいしね。どこかにまかせておけばそれなりのものができるから、それでいいんじゃない。別に今まで通りでいいし。ということですね。
でもこれってオリンピックの問題だけではなく、この国そのものの問題だと思うのですね。この国の経済がなぜだめか、その原因のひとつ、それも大きなひとつがこれなんですよ。アベノミクスなんて上っ面だけ繕おうとしているだけで、根本的な解決にはならないと思いますね。
でもしょうがないかな。成熟した社会とは年を取った社会だということですから。モチベーションを維持してゆくだけのエネルギーもないし。モチベーション自体も持てなくなってくるしね。
まあ、それはそれでそれなりのやりかたをしてゆけばいいということかな。高望みをしなけりゃね。