今週のスポーツ

今週は夏休みなので、夜更かしをしながら世界陸上を見ています。昼間は高校野球をやっているのだが、これは私は基本的に見ない。
夏の甲子園には以前から疑問を持っていたし、今は昔ほどではないと思うが、それにまつわる空気もとても嫌だ。「たかが高校生の野球」なのだが、それを「たかが高校生の野球」でなくしているものがあって、それが耐えがたい。高校野球が「たかが高校生の野球」であることの方がずっと健全だと思うのだが。
準準決勝、準決勝、決勝となると、この炎天下のもと連日試合をするわけで、ピッチャーは三日間投げ続けなければならない。今話題になっているブラック企業も顔負けですね。このようなことが平気で行われているのです。
ニュースで「熱中症に注意しましょう。外に出ないようにしましょう。過激な運動は避けましょう。」と言いながら、すぐその後で高校野球の中継をするTV局の神経が理解できない。高校生がアメフトの練習試合で死んだり、中学生が多数病院に運ばれたりしても、高校野球はやるのだな。こういうことがスポーツの指導に名を借りた体罰や暴力と、通底しているのですよ。炎天下で野球をやらせ続けるということが、暴力でなくてなんだというのだろうか。
高校野球をやめさせることができない国に、原発をやめることができるはずがない」というようなことを書いている人がいましたが、すべてがつながっているということです。最近知った言葉に「同調圧力」とか「スピン・コントロール」とかがあるのだが、こういうことも関連しているのですね。民主主義というのも気をつけなければ。ヒットラーだって、民主主義が生み出したのだから。


今回の世界陸上はあまりぱっとしないのだが、それでも陸上競技には惹かれるものがあるなあ。いつからだろうか、短距離選手の身体があのようになったのは。確か、短距離界でアメリカが圧倒的な強さを誇るようになった頃からですね。
特に女子短距離選手のまるでサイボーグのような体型を初めて見たとき、本当にびっくりしました。それと同時に、あの太腿の大きさとそこから生み出される瞬発力とスピード、それに魅了されました。今も魅了され続けています。そこにはF1マシンと同じような美しさがあります。
その時から、日本人には短距離は無理だと思いましたね。あの体型を作れないと短距離走では勝てないのです。走り幅跳びなんかも同じだな。
それとアフリカの国々の国旗は綺麗でいいなあ。


もうひとつサッカーのウルグアイ戦がありました。東アジアカップを除いて、コンフェデレーションズカップから4連敗になるのですが、この4戦はジャパンにとって重要な4試合だったと思います。相手はすべて、現時点ではるかに強いチームばかりですから、負けて当り前なのですよ。
すべてワールドカップの準備なのですから、その意味でこの4戦はいい試合だったと思いますね。なかなか戦えないような相手と、この時期に戦えたことは、貴重なことです。来年が楽しみだ。